140510▲『牛坂往来』(警察庁の闇:罠としての導流帯はずし)・・・大統領
●5月10日、八王子市南大沢にある警察署長宛に提出していた野猿街道の中山交差点での「導流帯」の道路標示設置を求める請願書について、担当課長に状況を聞いたところ、「東京都公安委員会で承認されたので、近日中に設置できる」との回答があった。
しかし、「点でなく、面的な対応ができるか」について聞くと、「警察庁が、交差点での「右折の道路標示と導流帯の併設」を義務付ける規定を設けておらず、警視庁も同様であるから、管下の南大沢警察署としては、個別対応はできるとしても、交差点での「右折の道路標示と導流帯の併設」を前提とした全体的な対応はできない」旨の回答があった。
この問題は、交差点手前の「導流帯」の道路標示のない車線の道路標示において、右折矢印だけのものと右折と直進の併合矢印の2種類があることにある。
直進車の場合、道路標示が右折矢印だけの場合、直進が道路交通法違反(通行禁止違反:指定方向外通行)になることが、交差点直前までわからず、仮にそこでわかったとしても、直進の意に反して右折するか、左に急ハンドルをきらなければ間に合わず、左車線に通行車両があれば接触事故の原因となる。その事故を防ぎかつ道路交通法違反にならない為には、その場に急停車し、左車線の通行車両がなくなるのを待って進路変更をするほかない。その際、後続車両があれば、追突事故や渋滞の原因となる。
「導流帯はずし」は、一種の罠であり、自動車運転者を欺罔し、金品を詐取することに疑似している。
これらのことは、人間工学的にみれば、十分予測されることであり、交通規制の政策としては欠陥であり、なぜ、こんなことが罷り通っているのか、審議会委員の識者において、これを見落とすことは考えられず、警察庁の闇と言わざるを得ないことであり、是正が求められる。
ちなみに、警視庁の統計によれば、警視庁管内の指定通行区分違反の検挙件数は55,007件であり、1件の罰金を7,000円とすれば385,049,000円のであり、「導流帯はずし」は「打ち出の小槌」、「ドル箱」としての役割を担っているように見える。
次のようなサイトもある。
【反則金のゆくえ(http://www.web-pbi.com/speed3.htm)警察が反則金として集めたカネによって警察が潤い、そして反則金を生み出すバックグラウンドにはいくらでも取締りのできる交通状態、つまり、“非現実的な交通規制”がある。そして、その“非現実的な交通規制”が警察の権限でどうにでもなるのであれば、いつまでたっても事故防止に有効な施策など実施されるわけがないのだ。したがって、「警察の交通安全施策によって、交通事故が減ることはない(費用に見合った効果はない)」といっても過言ではないのである。】
【■なぜ規制標識は立派なのか? -反則金のゆくえ-
交通取締りの警察官はよく次のように言います。「反則金は国庫に収められて交通安全のために使われるんだ」
たしかに反則金は一度国庫に収められます。しかし、次の表にしたがって各自治体に戻ってくる。これが「交通安全対策特別交付金(特交金)」だ。
(中略)
このように、交通事故が多い都道府県に多くの特交金が流れる仕組みになっている。とうぜん都道府県をへて、警察に配分される予算も増加する。つまり、都道府県警察は、事故防止に効果があがってしまったら(事故が減ったら)特交金が減ってしまうことになるのである。したがって、事故を減らさずに予算を消化しつづけることが、“お役所警察”にとっての最善の手法になるのである。これが「警察のパラドックス」だ。】
<【警察のパラドックス】
-優秀な警察は、優秀という評価を受けない-
1.警察への期待:事件が多く、治安が悪いほど、警察の活躍する舞台が広がる。
2.警察への賞賛:犯人を逮捕すると、警察は賞賛を得る。
では、事件を次々に未然に防ぐ優秀な警察は?
事件にならないものに市民は注目することはありません。したがって、次々に未然に防ぐ警察が、「優秀」という評価をされることはない。
逆に、未然に防ぐ努力をしない警察ほど、市民の期待を受け、(犯人を逮捕して)賞賛される舞台を得ることができる。
【マッチポンプ】自分でマッチを擦って火をつけておいて消火ポンプで消す意味。自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて、 金品を脅し取ったり利益を得たりすること。(交通安全対策特別交付金に関する政令より)>
▲南大沢警察署のホームページには、「警察署別・交通事故発生状況」として4ページにわたって掲載されているが「交通違反検挙件数」については掲載されていない。
▲警視庁のホームページには次のものがある。
【警視庁の統計】
・第20表:交通関係法令違反取締状況
違反:指定通行区分
件数:55,007
構成比:4.4%
・第27表:道路標識の設置状況
区分:指定方向外進行禁止
設置件数:平成18年:67,523、平成17年:67,623▲「導流帯」とは、区画線(くかくせん)の一種で、道路管理者が設置する、道路の路面に描かれた道路鋲、ペイント、石等による線であり、道路法令の用語であが、区画線の内容は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において規定されている。
●「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」
<(種類及び設置場所)
第五条 区画線の種類及び設置場所は、別表第三のとおりとする。>
【別表第三(第五条関係):導流帯(107) 車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所】
<(様式)
第六条 区画線の様式は、別表第四のとおりとする。
(道路標示とみなす区画線)
第七条 次の表の上欄に掲げる種類の区画線は、道路交通法 (昭和三十五年法律第百五号。以下「交通法」という。)の規定の適用については、それぞれ同表の下欄に掲げる種類の道路標示とみなす。
【区画線:道路標示】
<(分類)
第八条 道路標示の分類は、規制標示及び指示標示とする。
(種類等)
第九条 道路標示の種類、設置場所等は、別表第五のとおりとする。
(様式)
第十条 道路標示の様式は、別表第六のとおりとする。>
●5月10日、八王子市南大沢にある警察署長宛に提出していた野猿街道の中山交差点での「導流帯」の道路標示設置を求める請願書について、担当課長に状況を聞いたところ、「東京都公安委員会で承認されたので、近日中に設置できる」との回答があった。
しかし、「点でなく、面的な対応ができるか」について聞くと、「警察庁が、交差点での「右折の道路標示と導流帯の併設」を義務付ける規定を設けておらず、警視庁も同様であるから、管下の南大沢警察署としては、個別対応はできるとしても、交差点での「右折の道路標示と導流帯の併設」を前提とした全体的な対応はできない」旨の回答があった。
この問題は、交差点手前の「導流帯」の道路標示のない車線の道路標示において、右折矢印だけのものと右折と直進の併合矢印の2種類があることにある。
直進車の場合、道路標示が右折矢印だけの場合、直進が道路交通法違反(通行禁止違反:指定方向外通行)になることが、交差点直前までわからず、仮にそこでわかったとしても、直進の意に反して右折するか、左に急ハンドルをきらなければ間に合わず、左車線に通行車両があれば接触事故の原因となる。その事故を防ぎかつ道路交通法違反にならない為には、その場に急停車し、左車線の通行車両がなくなるのを待って進路変更をするほかない。その際、後続車両があれば、追突事故や渋滞の原因となる。
「導流帯はずし」は、一種の罠であり、自動車運転者を欺罔し、金品を詐取することに疑似している。
これらのことは、人間工学的にみれば、十分予測されることであり、交通規制の政策としては欠陥であり、なぜ、こんなことが罷り通っているのか、審議会委員の識者において、これを見落とすことは考えられず、警察庁の闇と言わざるを得ないことであり、是正が求められる。
ちなみに、警視庁の統計によれば、警視庁管内の指定通行区分違反の検挙件数は55,007件であり、1件の罰金を7,000円とすれば385,049,000円のであり、「導流帯はずし」は「打ち出の小槌」、「ドル箱」としての役割を担っているように見える。
次のようなサイトもある。
【反則金のゆくえ(http://www.web-pbi.com/speed3.htm)警察が反則金として集めたカネによって警察が潤い、そして反則金を生み出すバックグラウンドにはいくらでも取締りのできる交通状態、つまり、“非現実的な交通規制”がある。そして、その“非現実的な交通規制”が警察の権限でどうにでもなるのであれば、いつまでたっても事故防止に有効な施策など実施されるわけがないのだ。したがって、「警察の交通安全施策によって、交通事故が減ることはない(費用に見合った効果はない)」といっても過言ではないのである。】
【■なぜ規制標識は立派なのか? -反則金のゆくえ-
交通取締りの警察官はよく次のように言います。「反則金は国庫に収められて交通安全のために使われるんだ」
たしかに反則金は一度国庫に収められます。しかし、次の表にしたがって各自治体に戻ってくる。これが「交通安全対策特別交付金(特交金)」だ。
(中略)
このように、交通事故が多い都道府県に多くの特交金が流れる仕組みになっている。とうぜん都道府県をへて、警察に配分される予算も増加する。つまり、都道府県警察は、事故防止に効果があがってしまったら(事故が減ったら)特交金が減ってしまうことになるのである。したがって、事故を減らさずに予算を消化しつづけることが、“お役所警察”にとっての最善の手法になるのである。これが「警察のパラドックス」だ。】
<【警察のパラドックス】
-優秀な警察は、優秀という評価を受けない-
1.警察への期待:事件が多く、治安が悪いほど、警察の活躍する舞台が広がる。
2.警察への賞賛:犯人を逮捕すると、警察は賞賛を得る。
では、事件を次々に未然に防ぐ優秀な警察は?
事件にならないものに市民は注目することはありません。したがって、次々に未然に防ぐ警察が、「優秀」という評価をされることはない。
逆に、未然に防ぐ努力をしない警察ほど、市民の期待を受け、(犯人を逮捕して)賞賛される舞台を得ることができる。
【マッチポンプ】自分でマッチを擦って火をつけておいて消火ポンプで消す意味。自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて、 金品を脅し取ったり利益を得たりすること。(交通安全対策特別交付金に関する政令より)>
▲南大沢警察署のホームページには、「警察署別・交通事故発生状況」として4ページにわたって掲載されているが「交通違反検挙件数」については掲載されていない。
▲警視庁のホームページには次のものがある。
【警視庁の統計】
・第20表:交通関係法令違反取締状況
違反:指定通行区分
件数:55,007
構成比:4.4%
・第27表:道路標識の設置状況
区分:指定方向外進行禁止
設置件数:平成18年:67,523、平成17年:67,623▲「導流帯」とは、区画線(くかくせん)の一種で、道路管理者が設置する、道路の路面に描かれた道路鋲、ペイント、石等による線であり、道路法令の用語であが、区画線の内容は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において規定されている。
●「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」
<(種類及び設置場所)
第五条 区画線の種類及び設置場所は、別表第三のとおりとする。>
【別表第三(第五条関係):導流帯(107) 車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所】
<(様式)
第六条 区画線の様式は、別表第四のとおりとする。
(道路標示とみなす区画線)
第七条 次の表の上欄に掲げる種類の区画線は、道路交通法 (昭和三十五年法律第百五号。以下「交通法」という。)の規定の適用については、それぞれ同表の下欄に掲げる種類の道路標示とみなす。
【区画線:道路標示】
<(分類)
第八条 道路標示の分類は、規制標示及び指示標示とする。
(種類等)
第九条 道路標示の種類、設置場所等は、別表第五のとおりとする。
(様式)
第十条 道路標示の様式は、別表第六のとおりとする。>